雨音、春の匂い、桜色、浄化される私の心。
雨の中の桜。私は好きです♡
3年前の桜は、不安な気持ちで見つめていました。ちょうど、手術前だったから。
2年前は、生きられた安堵と、その一方で心にさざ波がまだ立っていました。
1年前、少しの希望が見えてきて、桜の向こうに光を感じました。
そして、今年。
強い気持ちで生きていきたい!と思うようになりました。
そんな今日、埼玉県川越市にある喜多院の長日護摩講に行ってまいりました。
長日護摩講は、年末から100日間続けていらっしゃるご祈祷の最後にお参りすると、100日分の功徳が得られるという、ありがたい護摩行です。
喜多院の住職だけでなく、川越市内のお寺から住職や副住職が大勢集まり祈祷します。
そのお経の合唱と、身体中の邪気を払ってくれそうな、大きな太鼓のリズム。
不動明王の前で焚きあげる迫力ある火柱。
ドドーン、ドドン、ドドーン、ドドン、ドドーン、ドドン、ドドーン、ドドン、
ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、ドドン、
五臓六腑に響き渡る音。
メラメラメラメラ、目の奥に焼き付く火柱。
雑念が消えていき、「今、ここ」にある身体と心だけが残っていく。
炎の奥の不動明王には、私はどんな風に映っているのだろう…。
利己心、嫉妬心、傲慢さ、怠惰な心…
お不動様の前では誤魔化しきれないのだ、と感じた。
強く生きていきたいと思っていたけど、
護摩行によって自分の弱さを見せられた気がした。
無理に強くなる必要などなく、自分にできることを一つ。ひとつ。
埼玉県川越市 喜多院