闘病中の友人へ言葉を贈る難しさ。

2016年2月7日

日記

t f B! P L

さっき、ラジオで流れていた曲に聴き入ってしまった。

スガシカオさんの『真夜中の虹』。


---その夜 眠れなくて 君のことを考えた---

という歌詞から始まるこの曲。

末期がんで闘病中の友人へ想いをよせて書いた曲だそうだ。


その友人と向き合ったときに、何もできなかった自分の弱さを
「ナメクジ色の心」と表現している。

その言葉を絞り出すように書いた様子を、
以前NHKのプロフェッショナルで放映していましたが、

平面的な言葉ではなく、誰にも届く言葉を探し、
そして、闘病中の友人を傷つけない言葉を選ぶ。
その作業は、スガシカオさんのような言葉のプロでも難しかっただろうな。

がんを経験した私も、
同病の人にどんな声をかければよいのか、わからない。
今の私だって、まだナメクジ色の心だ。

でも、もしも4年前の私に私が声をかけてあげられるとしたら、
どんな言葉をかけるだろう。

告知されてから、手術を受けるまで、
これからどうなるのか、不安で不安でしかたなかった。

未来がすべて閉ざされたような気がしていた。

だけどこの4年で、
どう生きたいかを考える時間をもらえたと思っている。

そうして、すこしだけ、つよくなれた。


「4年前のわたし、勇気を出して!
死を考えるということは、
どう生きたいかを考えることと同じ。
長生きだけが人生じゃない。
どう生きたいのか考えるチャンスだよ」


誰も知らない世界へ向っていく勇気を
“ミライ”っていうらしい

スガシカオさんの『Progress』より

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